LNG=7月27~31日:北東アジア着相場は続伸、ゴーゴンのメンテ延長で
【DES北東アジア】
DES北東アジア相場は強含んだ。豪ゴーゴンプロジェクトのメンテナンスが、現在予定されている9月上旬には終了せず、追加での代替需要が浮上するとの見方が聞かれた。さらにトレーダーなどがショートカバーを続けており、相場のセンチメントが強まった。サハリンエナジーが29日に締め切った8月30日積みの販売入札の落札が決まった。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルがDESベースで2.65~2.70ドルで落札したようだ。またパプアニューギニアのPNGLNGが29日に締め切った8月27日積みの販売入札は英BPが落札したようだ。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】
インドではロックダウンが解除されているものの、経済活動の再開が遅れていた。また降水量が例年を上回る地域が多く、水力発電所の稼働率が高かった。これらを背景にスポット購入に動くプレーヤーは限られた。また期先についても新型コロナの感染拡大が続き需要の先行きが不透明であるため、買い気を見せているのはグジャラート州石油公社(GSPC)などに限られた。GSPCは30日、10月16~31日着、11月1~15日着、12月1~15日着各1カーゴを対象として買付け入札を締め切った。
【FOB大西洋圏・DES欧州および南米】
欧州では冬場に向けた需要増加を見込む関係者が増えていた。北西欧州では足元、輸入基地の在庫は総じて高く推移しているが、冬場に向け輸入基地の受入れスペースの確保に動くプレーヤーが増えているからだ。また、TTFの相場が大きなコンタンゴを形成していることから、割安な8月着を物色する動きも僅かながら見られた。
南米ではGNLチリが久方ぶりに買いに動いた。同社は8月4日締めで、キンテロ基地向けに2021年前半着計5カーゴを対象とした買付け入札を締め切った。各カーゴの到着日の詳細は、1月25日~2月15日、3月1~21日、4月3~23日、5月5~25日、6月5~25日となっている。