LPG=7月13~17日:買い気が回復、相場は急伸
CFR極東:
極東着相場は先週、8月着カーゴに対する需要の回復を受けて上昇した。Rim Asia Indexは16日時点でプロパンが358.50ドルと10日比29.25ドル高、ブタンが353.50ドルと同29.25ドル高。極東着市場では、9月着相場が8月着相場を上回っている。この中、先高観を抱く買い手が8月着プロパン単体やプロパン/ブタン同率玉の調達に積極的な姿勢を示した。
FOB中東:
8月CP予想はプロパンが372ドル、ブタンが362ドルまで上方修正された。この背景には、原油の減産に伴い、サウジアラムコの供給が依然として少ないと見込まれていることがある。ただ、アラムコが通達した8月積みアクセプタンスでは、ターム供給数量に制限が課されなかった。また、クウェート産ガス1社や中国輸入1社が8月積みカーゴの販売に意欲を示しており、スポット供給は潤沢だ。
日本国内:
京浜の7月渡しの商談水準はプロパンが44,500~45,000円、ブタンが42,500~43,000円に上昇した。買い気の回復を受けた。買い手1社は16日、プロパン300トンを44,700円、ブタン100トンを42,600円でそれぞれ購入した。ただ、先行きの実需に強材料は見出しづらい。新型コロナの感染再拡大を受けて、繁華街でのタクシー利用者の減少が見込まれることから、タクシー用オートガス向けブタン需要の減退が懸念されている。
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