LPG=7月6~10日:中東の需給は一段と緩和
CFR極東:
Rim Asia Indexは9日時点でプロパンが333.25ドルと3日比7.87ドル高、ブタンが328.25ドルと同17.87ドル高。原油高と買い気の回復を受けた。日本の商社1社などプロパン単体の買戻しを狙うトレーダーが見えている。また、極東着相場が期先高を形成しているため、買い手は可能な限り早めに手当てするのが得策とみているようだ。8月着ブタン付きカーゴでは、韓国勢からの買い気が依然として堅調。韓国輸入2社がプロパン/ブタン同率玉を物色中と伝えられた。
FOB中東:
8月CP予想は原油高を背景にプロパン345ドル前後、ブタン335ドル前後に上方修正された。ただ、FOB中東積み市場ではスポット玉の供給が一段と増えている。カタール産ガス1社に8月後半積みプロパン4万4,000トンもしくはプロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンの販売余地が見込まれている。さらに、華東輸入1社は8月17~18日ラスラファン積みプロパン4万5,000トンを依然として販売可能。一方、クウェート石油(KPC)が10日締め切り、同日有効期限で実施していた販売入札の結果は、明らかになっていない。対象は8月4~5日積みプロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンだった。
日本国内:
7月渡しの商談水準はプロパン44,300~44,800円、ブタン42,300~42,800円に下落した。需給緩和を受けた。京浜では千葉出し精製玉が大量にスポット供給された。一方、買い気は鈍い。実需低迷を受けて、買い手の大半はターム玉の消化に徹している様子。