電力=6月29日~7月3日:東西ともに前週比で下落、低めの気温や火力の供給増などで
6月29日~7月3日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週比で東西ともに下落した。前週に比べ太陽光発電は減少したものの、気温が低めに推移したほか、定検明けの火力発電なども増えたため、需給緩和感が強まったことを映した。
週を通じた実勢高値は、29日受渡の北海道で付けた12.28円だった。一方、実勢安値は29日受渡と30日受渡の2.88円で、29日受渡は北海道以外で、30日受渡はシステムプライスで付けた。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道は前週比0.25円安の5.29円、東北は同0.71円安の4.93円、東京は同0.73円安の4.93円、中部は同0.23円安の4.59円、北陸、関西、中国、四国は同0.25円安の4.57円、九州は同0.16円安の4.44円だった。
6月29日~7月3日の9エリアの電力需要は115億5,214万2,000kWhとなり、6月22~26日の114億2,053万kWhから1.2%減少した。
JEPXの先渡市場で1日に約定があった。JEPXの先渡市場で約定があったのは、2月5日以来となる。関西エリアの7月4日~10日受渡の昼間型(平日8時~18時受渡)で価格は6.91円、数量は2MWだった。
東京商品取引所の電力先物市場では、6月29日に立会外取引の東エリアベースロード電力で約定があった。2020年10月限~2021年3月限の6カ月分で各月50枚の計300枚、価格はいずれも7.10円だった。また、6月30日には、日中取引(8時45分~15時15分)の東エリアのベースロード電力の2020年7月限で6.50円が1枚、東エリアの日中ロード電力(平日8時~20時受渡)の2020年7月限で7.55円が5枚の約定があった。
欧州エネルギー取引所(EEX)では約定がなかった。
7月6日の週も、雨雲の広がる地域が多くなりそう。西日本は週を通じて晴れ間が期待できない見通しで、東日本では9日以降に関東や北海道で晴れ間がのぞく見込み。最高気温は、7日以降から西日本で、9日以降に東日本で30度を超える地域が多くなる見通しで、蒸し暑さから需要は増加傾向になると見られる。このため、価格も底堅く推移する見通しだが、引き続き上値は限定的となりそう。 |
受渡日 |
29日 |
30日 |
1日 |
2日 |
3日 |
システム |
4.59 |
4.90 |
4.19 |
4.59 |
5.03 |
約定量 |
929,505 |
901,975 |
962,333 |
934,907 |
930,901 |
注:単位は円/kWh |
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