国内石油製品=6月29日~7月3日: 陸上 堅調地合い、元売り仕切り上げや先高期待が下支え
【陸上】
東名阪の製油所出しは概ね堅調に推移した。ENEOSや出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を全油種1円引き上げたため、卸各社が値上げに動いた。また、原油、先物相場が堅調に推移したため、元売り各社が翌週も仕切り価格を引き上げるとの観測から先高期待が高まり売り気が後退、週末にかけ買いが優勢となった。京浜では、需要が回復傾向にあるガソリンを複数元売りが物色したことも相場の押し上げ要因となった。
【海上】
ガソリンが堅調に推移した。陸上市場と同様に京浜を中心にショートバランスの元売りが積極的に出物の吸い上げに動いたようで買いが先行した。灯油も底堅さが目立った。先物相場の上昇で先高期待が高まり、売り気が後退する半面、タンク積み上げ目的の買いが出た。一方、A重油はやや上値が重たい展開となった。新型コロナ感染拡大に伴う販売不振が尾を引いており、荷余り懸念が強かった。
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