国内石油製品=6月22~26日:ガソリンが堅調、需要回復で需給にタイト感
京浜のガソリンが堅調だった。6月末にかけて需要が急回復する中、定修などで製油所の稼働が落ちていた元売り各社のポジションがショート、海陸スポット市場で積極的に玉を吸い上げた。また、ENEOSが翌週に適用する仕切り価格を大幅に引き上げるとの見方から先高観測が台頭。仮需のオーダーも集まり、市場の需給が引き締まった。元売りの一部は定修中の川崎製油所の在庫の不足を補うため、まとまった数量を輸入したとの情報も国内の市場参加者の間で話題となった。
一方、灯油は千葉製油所出しの陸上市況が他地域と比べ割安に推移した。実需が乏しいうえ、タンク業者が在庫を高水準に積み上げていたため、市場全体の買い気が乏しく、上値が重たい展開が続いた。週末には、先高を見越した仮需が発生したため、玉の整理が進んだようだ。翌週からは上げ基調に転じそうだ。
東京 : 国内製品チーム 須藤 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.