原油・コンデンセート=5月25~29日:7月エスポ、ガスプロムが+3.10ドル超えで販売
中東
アブダビ産アッパーザクムの7月積みOSPは、マーバン対比で前月から引き下げられるとの指摘が寄せられた。7月積みの商い前半では、OSP指標に対して30セント前後のプレミアムで成約されたが、商い後半には相場が回復し、同指標に対して1.40~1.70ドル前後のプレミアムで成約が具現化した。シンガポールのプレーヤーは「アッパーザクムの需給は軽質油種と比べると引き締まっていることから、マーバンを上回る水準に設定されるだろう。ただ、軽質油種の相場も回復しているため、マーバンとのOSP格差は縮小する可能性もある」との見方を示した。前回発表されたアッパーザクムの6月積みOSPは、マーバンに対して50セントのプレミアム、ドバイ市況に対しては3.95ドルのディスカウントだった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
7月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は、ドバイ市況に対して3.10〜3.20ドルのプレミアムに上昇した。競合となるアンゴラ産原油など西アフリカ産原油の供給が例月よりも少な目であることもあり、中国勢によるエスポの需要は底堅いようだ。露生産者ガスプロムが26日に締め切った7月積みエスポの販売入札で対象となる1カーゴを販売した。価格はドバイ市況に対して3.10〜3.20ドルのプレミアムで、買い手は中国の需要家だったと伝えられた。
南方
タイ石油公社(PTT)は、26日に締め切った同国石化IRPC向け7~8月着となる軽質スウィート原油およびコンデンセートを対象とした買付け入札で、マレーシア産原油1カーゴを購入したもよう。対象は7月20日~8月10日着。PTTは今回の入札で、計2カーゴを購入。残りの1カーゴはリビア産ワファコンデンセートと伝えられた。