国内石油製品=3月30~4月3日:陸上 軟調に推移、元売りの仕切り下げや需要後退懸念で
【陸上市況】
東名阪の製油所出しでは、週末にかけて売りが先行し、相場は全油種で軟調に推移した。新型コロナの影響で外出が敬遠されておりガソリン需要の減少懸念が広がっているほか、自動車を中心とした工場の生産で相次い停止し、産業燃料向け中間三品の荷余り懸念も強まった。卸各社がまた、JXTGエネルギー、出光昭和シェルが仕切り価格を全油種で1.5円引き下げたため、卸各社が一斉に値下げしたことも相場の圧迫要因となった。
ただし、週末には原油、先物相場が反発したため、エリアや油種によっては相場が切り上がった。
【海上市況】
週の半ばから4月相場入りしたが、原油価格の動きが軟調なことに加え、陸上価格も定まらないため、様子見姿勢が強かった。
ただ、新型肺炎の全国的な感染蔓延で石油製品は需要全体の落ち込みが懸念されるため、積極的に買いを進める気配はみられない。元売りも表立った減産を表明する気配はなく、「夏の定期修理に向けて溜め込みを実施するため、減産するほどではない」との声も聞かれた。
防衛装備庁向け軽油の開札が16日に行われる。舞鶴、呉、沖縄向けで約3万3,000klになる。
東京 : 国内製品チーム 須藤、工藤 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.