石油化学=3月16~20日:芳香族相場が大幅続落、原油安に追随
【アロマティクス】
北東アジアの芳香族製品相場は前週に比べ大幅に続落した。原油相場の下落を受けた。また、欧米をはじめ世界的に新型肺炎の感染拡大に対し、製造業でも影響が拡大しており、石化需要の減退懸念も強まっていることも相場を押し下げる要因となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は、前週と比べて弱含んだ。世界的に新型肺炎の感染が拡大するなか、買い気が高まりづらい状況が続いている。一方、中国では一部の地域において新型肺炎の感染が収束に向かっており、北東アジア向けの買い気は戻りつつあるとの観測も聞かれる。このなか、北東アジア着のカーゴが630ドルで成約されたと伝えられた。
アジアのプロピレン市場は、いずれも弱含んだ。
アジアのプロピレン市場では、原油市況が軟調に推移するうえ、誘導品の需要が振るわないなか、相場の基調が弱まった。
韓国では、Hyosungのプロパン脱水素設備が16日から定修入りした。
東南アジア市場では、Pengerang Refining and Petrochemicalの製油所が爆発事故で稼働停止した。
アジアのブタジエン相場は、いずれも静かな商況となった。
アジアのブタジエン市場では、韓国およびマレーシアの一部ブタジエン設備が稼働停止しており、供給に引き締まり感があるものの、需要低迷状況が続いているなか、売り買いの唱えが薄く、様子見ムードが強まった。また、原油市況安も市場心理を弱めている。
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