国内石油製品=2月10~14日:陸上 急落も週末にガソリン、灯油は反発、原油高を受け
【陸上市況】
東名阪の製油所出しは週半ばに大幅下落した。JXTGエネルギー、出光シェルが仕切り価格を前週比2.5円引き下げたため、卸各社が一斉に値下げに動いたため。ただ、週末にかけてガソリン、灯油がエリアにより反発した。先安を織り込み積極的に売り込まれていたが、原油、先物相場の急上昇を受け、売り気が後退。出荷停止、値上げが相次ぐ半面、買いに回るプレーヤーが増勢となった。翌週の元売り各社の仕切り価格は前週比で0.5円程度切り上がるとの見方が一般的となった。
【海上市況】
12日に通知された出し元からの仕切り価格が2,500円の引き下げ通知だったこともあり、総じて上伸力は弱い。原油価格も底入れ感は出てきたが、新型コロナウィルスの影響で人の移動や物流の停滞から、各油種とも需要の伸び悩みが指摘される。また、灯油はこの先も全国的に高めの気温予想が出ており、需要の終盤が早まる見込み。このため、買い意欲は限られた。
13日には、防衛装備庁の3月末納期の艦船用軽油(計1万8,000kl)を対象とする一般競争入札が開札された。複数の市場関係者によると、横須賀向けの計1万3,000klは届け58,000円台後半で中川物産が落札。一方、呉向けの5,000klは届け55,000円台半ばで伊藤忠エネクスが落札した。
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