原油・コンデンセート=2月3~7日:4月ソコール大幅安、ONGCが+4.30ドルで販売
中東
サウジアラビア国営サウジアラムコが5日にターム契約者に通知した3月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)がドバイとオマーンの平均に対し2.90ドルのプレミアムと、前月から80セント引き下げられた。市場の事前予想では前月から50セント前後縮小するとの見方が優勢だった。1月は新型肺炎の感染拡大の影響で中東産原油全体の需給が悪化し、指標となるドバイペーパーの月間格差のバックワーデーションが縮小していた。サウジアラムコは需要がさらに減少すると見越して、ALの新OSPを予想より大きく引き下げた公算が大きいと、複数の市場関係者が指摘した。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
4月積みサハリン産ソコールの市況連動相場は、ドバイ市況に対して4.25~4.35ドルのプレミアムに下落した。新型肺炎の感染拡大が収束する見通しがたたず、中国勢による原油需要が急減しており、原油全体の需給が大きく緩んでいることが相場を押し下げた。インド石油天然ガス公社(ONGC)は6日に締め切った4月積みソコールの販売入札で、対象となる8~14日積みの1カーゴを販売した。価格はドバイ市況に対して4.30ドルのプレミアム、買い手は中国国際連合石化(ユニペック)だったと伝えられた。
南方
4月積みベトナム産原油の商いでは、同国国営PVオイルが6日に締め切った入札で、1~7日積みダイフン40万バレルを販売した。買い手は現時点では明らかではないものの、DTDブレント指標に対して6ドル台前半のプレミアムで落札されたもよう。これは前回のダイフンの販売入札の対象となった2月積みの落札価格を1ドル以上、下回る水準。中間留分の精製マージンの悪化などが背景にある。