LPG=1月27~31日: 相場は下落、暖冬でプロパン需要が弱い
CFR極東:
極東着相場は原油安とプロパン単体に対する買い気の弱さを受けて下落した。Rim Asia Indexは30日時点でプロパンが478.00ドルと24日比24.25ドル安、ブタンが552.25ドルと同8.00ドル安。米国産プロパン単体に対するスポット需要は鈍い。極東の気温が平年に比べ高く推移していることから、日韓輸入業者はプロパン単体の買付けに消極的な姿勢を示している。供給面では、複数の売り手に販売余地が見込まれているものの、買い手が見当たらない中、大半のプレーヤーはファームな唱えの提示を控えている様子。一方、ブタンは、欧トレーダー1社が週の半ばに中東産プロパン/ブタン各2万3,000トンの調達意欲を示した。これがブタン相場の下げ幅を削った。
FOB中東:
2月CPはプロパンが505ドル、ブタンが545ドルで確定した。29日の市場では、プロパンが490ドル、ブタンが530ドルと予想されていたが、中東積みプロパン/ブタン混合玉に対する需給の引き締まりを受けて、これらの水準を上回った格好だ。事実、中東産ガス1社は2月CPの確定前に、複数の買い手から2月積みプロパンリッチやプロパン/ブタン同率玉の引き合いを受けていたという。一方、この中東産ガス社を含め、スポット販売余地のある売り手は市場に殆ど見当たらなかった。
日本国内:
2月渡しの陸上相場は30日に潤沢な供給を背景に下落した。3月CPが2月CPを大きく下回るとの予想を受けて、市場に先安観が広がっていることや、気温上昇に伴い給湯用プロパン需要が低迷していることも弱材料視された。ただ、相場は31日に供給難を受けて小幅反発した。