東京ガスはこのほど、炭素クレジット取引などを扱う英ヴァートリー・エンバイロメント・ディベロップメント(Vertree Environment Development Limited)と、森林保全や植林などにより温室効果ガス(GHG)を吸収・削減する自然系の炭素クレジット創出に向けたプロジェクト開発で提携を結んだ。ヴァートリーは炭素クレジットの調達・販売事業を展開する米ハートリー(Hartree Partners Singapore)のグループ企業で、自然系クレジット創出プロジェクトの実行・評価・リスク管理などの専門知識を持つという。
19日の発表によると、東ガスはヴァートリーとの提携により、アジア地域を中心に炭素クレジット創出のプロジェクトに出資・開発を共同で行い、自社のクレジットの安定的な調達を図る。東ガスは炭素クレジットの調達を増やし、液化天然ガス(LNG)の採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するGHGを相殺し「カーボンニュートラルLNG(CNL)」として販売する事業を広げる計画。両社は、新興国のGHG排出削減を支援して成果の一部を日本側の削減分とみなす「二国間クレジット制度(JCM)」によるクレジット創出にも取り組む計画。
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