FSCジャパン=森林認証の偽装横行疑いに公式見解
FSCジャパンは9日、国際的な森林認証制度「FSC認証」を取得していないにも拘わらず取得済みと偽る事例が、ベトナム産などのバイオマス発電向け木質ペレットで横行しているとの指摘を受け、公式見解を発表した。日本、韓国などに輸入されるFSC認証済みペレットの量が、認証制度を運営する森林管理協議会(FSC。本部ドイツ・ボン)が持続可能性を認めた「認証林」の面積から推測したペレット生産能力を大幅に上回るため、認証の偽装を疑う声が出始めている。ただ、FSCジャパンは認証済みペレットの推定生産能力と実際の流通量の不一致が、偽装横行の根拠にはならないとの見解だ。FSC認証は一定基準を満たした建設資材廃棄物、もみ殻、バガス(サトウキビの搾りかす)、パーム椰子殻(PKS)など認証林に由来しない原材料の使用も認めており、実際のペレット生産能力は認証林面積から試算した能力を上回る可能性があるからだ。もっとも水面下で認証の偽装が行われている可能性は払拭しきれないため、FSCジャパンはFSC本部、第三者機関などと連携し、調査体制の強化にも努める構えだ。
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