インドネシア=6月積みPKSの関税引き上げを検討
インドネシア政府は同国から輸出されるPKSに対する関税を、6月より5ドル引き上げることを検討しているもよう。インドネシア産PKSには現在、2種類の関税が課されているが、このうちパーム産業育成目的基金が引き上げられるとの情報が寄せられている。これを受けて、6月積みの関税はトン当たり計22ドルとなる見込み。
背景には、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてパーム油(CPO)の需要が世界的に減退していることから、「インドネシア政府が、国内の中小ミル工場の収益悪化を懸念している」(市場関係者)ことがあるという。一方、一部の現地サプライヤーからは、関税の引き上げによってインドネシア産の割高感が増し、マレーシア産へ需要が流れることを指摘する声も聞かれており、政府の判断に注目が集まっている。
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