三菱重工Gの伊法人-加先住民居住地に木質バイオの発電整備を納入へ
三菱重工業は10日、同グループのターボデン(イタリア・ロンバルディア州)がこのほど、カナダ・サスカチュワン州の先住民居住地であるメドウ・レイク地区を対象に、木質バイオマスを燃料とする8,000キロワット(kW)級のバイナリー発電設備を納入する契約を締結したと発表した。
メドウ・レイク地区は、同州北西部辺境のメドウ湖周辺に位置し、複数の先住部族が居住しているという。ターボデンが納める発電設備は製材所で発生する端材などのバイオマス残留物をボイラー燃料として、独自の有機ランキンサイクル(ORC)を用いたバイナリー発電設備により発電する。
約5,000世帯にカーボンニュートラルな6,600kW分のベースロード電力を供給する予定だ。25年にわたり温室効果ガス(GHG)である二酸化炭素(CO2)の排出を約100万トン以上抑制するほか、煤煙やそのほかの有毒物質も減らし、住民の文化的生活と健康に寄与するとしている。
ターボデンは、1980年にミラノ工科大学の教授らが主体となって設立され、ORCを用いた発電に取り組んできた。2013年から三菱重工グループに加わっている。
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