シンガポール=シェルがパビリオン・エナジーを買収、LNGバンカーハブ港の形成か
シェルの子会社のシェル・イースタン・トレーディングは、テマセクの間接完全子会社であるカルネ・インベストメンツとの間で、パビリオン・エナジーの株式を100%取得する契約を締結した。パビリオン・エナジーは、年間約650万トン(mtpa)の液化天然ガス(LNG)を供給するLNGトレーディング事業を展開している。
パビリオンは、アイル・オブ・グレインLNGターミナル(英国)での年間約200万トンの長期の再ガス化能力を保有し、シンガポールとスペインで再ガス化能力へのアクセスがある。またMEGI型のLNG船3隻とTFDE型船2隻の定期傭船しているほか、シンガポールではLNGバンカリング事業も展開している。
両社はシンガポールのLNGバンカーライセンスを取得した競合関係にあり、今後シェルがLNGバンカーハブ港を形成するために大きな役割を担うと考えられている。なお、シンガポールの5月のLNGバンカー販売数量は48,800トンと2024年に入り右肩上がりに販売数量は伸びている。
山岡 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.