TOYO=インドで日産1,500トンのアンモニアプラント建設
東洋エンジニアリング(TOYO)は5月末、インド南西部マハーラーシュトラ州ナビムンバイで計画されている日産1,500トンのアンモニアプラント建設プロジェクトを受注したと発表していた。同社によると、同プロジェクトは数百億円規模で、詳細な受注金額は非公表となっている。今回のプロジェクトは、アンモニアプラントとしては中規模程度に相当する。同社は、2012年にはナイジェリア連邦共和国リバース州に当時世界最大級の日産2,300トン規模の肥料アンモニアプラントの建設も手掛けており、建設対応可能な最大生産能力規模は日産3,000トンに上る。現在までのアンモニアプラント建設実績は世界中で86基、全て肥料向け、化石燃料由来となるグレーアンモニアのプラントとなる。一方、同社は2013年から独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の委託調査として、伊藤忠商事と再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアの製造技術開発にも取り組んでいる。ロシアのイルクーツクオイルカンパニーが保有する油田の随伴ガスを利用して、東シベリア地区イルクーツク州ウストクート市で建設中のエチレン・ポリエチレンプラントで産出する水素を原料に、アンモニアを製造・輸送する際のバリューチェーン事業化における輸送やコスト面の課題について調査が続いている。
東京 : 海外製品チーム 横井 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.