25日 原油は小幅反落、米消費者信頼感指数の大幅低下で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ20セント安の71.36ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同15セント安の75.02ドル/バレルと、いずれも小幅反落している。 アジア時間25日午前の原油相場はわずかながら反落。下落の一因について、野村証券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、米民間調査機関のコンファレンスボードが米国時間24日に発表した9月の消費者信頼感指数を挙げた。同機関によると、9月の信頼感指数は98.7と、前月の105.6から大幅に低下。これは2021年8月以来、約3年ぶりの下落幅だった。「アジア時間ではこの結果を受けた売りが広がっている」と同氏は指摘した。 もっとも、カリブ海では熱帯低気圧が発生しつつあり、これらが原油相場の下落に歯止めをかけている。また中東情勢の緊迫化も原油相場の支援材料のひとつだ。ただ、中東情勢について高島氏は「仮に今より状況が悪化するとしても、世界的に原油は供給過剰のため、原油相場は一定のレンジ内で動く可能性がある」との見方を示した。 日経平均株価は前日比131円19銭高の3万8,071円78銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.43円と、前日の17時時点(144.46円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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