20日 原油はまちまち、FRB利下げも利益確定売り散見
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ6セント高の72.01ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同33セント安の74.55ドル/バレルと、まちまちとなっている。 20日アジア時間午前の原油相場は方向感のない展開だ。ただ、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「強材料自体は多い」と指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)は18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.50%引き下げることを決定した。FRBの大幅利下げを受けて、為替市場では米ドルが大幅に下落した。ドル建てで取引される原油が割安に映り、原油に買いが入った。さらに米国株およびアジア株は上昇に転じている。このほかにも、レバノンでは17日および18日に通信機器が爆発し、37人が死亡。親イラン組織ヒズボラとイスラエル間の緊張が高まっている。これに対し、このところ原油相場の上昇が続いていたこともあり、利益確定売りも入っている。「20日がWTIの10月限の納会のため、持ち高調整の売りもみられる」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比776円77銭高の3万7,932円10銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.49円と、前日17時時点(142.51円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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