11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ1ドル16セント高の74.10ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同94セント高の77.24ドル/バレルと、いずれも反発している。
6日アジア時間午前の原油相場は上昇に転じている。5日海外時間までの株式相場の下落が一巡。アジア時間に入り、ダウ先物、日経平均株価が上昇し、さらにアジア株も堅調に推移している。「株式を売るリスクオフの動きが一服した」とニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは指摘。加えて、「中東情勢の悪化への警戒感から、原油が買われている」(同氏)。7月31日にハマスの政治指導者が殺害されたことを受け、イランがイスラエルに報復攻撃をするとの見方が強い。また、イラク西部のアサド空軍基地にロケット弾攻撃があり、米国関係者が5名負傷した。さらに、リビア最大の産油量を誇るシャララ油田では3日から一部の生産施設が停止。同施設は5日、全面停止に追い込まれた。シャララ油田は日量30万バレルの生産規模を有しており、「リビアからの原油供給に懸念が生じている」。
日経平均株価は前日比2,871円45銭高の3万4,329円87銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.39円と、前日17時時点(143.50円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):165.84 (↓6.79)
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