11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は先週末終値と比べ4セント高の73.56ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同12セント高の76.93ドル/バレルと、いずれも小幅反発。
5日アジア時間午前の原油相場は上昇に転じている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、先週末の急落を経て相場は下げ止まったとの見方を示した。また、足元のWTI原油相場について、「6月4日、5日に大幅下落したのちに反発した相場と同水準」とし、下げ止めのきっかけとなりやすいとの見方も示した。6月4日のWTI(7月限)の終値は73.25ドルだった。
米政策金利の引き下げによる経済活動活発化など、将来的なエネルギー需要増期待も原油相場を下支えしている。
吉田氏は、米国の7月ISM非製造業業況指数が注目点の一つとし、7月の同指数は51.0と予想されていると指摘。事前予想とおりの結果となれば、米経済への悲観論を後退させる可能性もあるという。
日経平均株価は先週末比1,983円39銭安の3万3,926円31銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.25円と、先週末17時時点(149.22円)からドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):172.63(↓1.27)
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