11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ44セント高の82.18ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同39セント高の86.78ドル/バレルと、いずれも続伸している。
アジア時間28日午前の原油相場は堅調さを維持している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「地政学リスクの上昇が織り込まれている」と指摘。イスラエル軍は27日、親イラン武装組織「ヒズボラ」のレバノンの軍事拠点を攻撃した。イスラエル軍とヒズボラの対立が本格的な戦争に発展する懸念が浮上し、原油先物に買いが入っている。さらにウクライナ軍によるロシアへの製油所攻撃も続き、石油製品の供給不安も台頭。また同氏は、米国のドライブシーズン入りによるガソリン需要の増加期待も原油相場の支援材料と指摘した。
もっとも、値動きは限定的だ。アジア時間午前中に米大統領選の候補者による討論会が実施されており、この様子見の一面もあるという。また28日公表の米国の個人消費支出(PCE)の結果を待ちたいとする市場関係者もいるようだ。
日経平均株価は前日比355円23銭高の3万9,696円77銭で推移している。ドル円相場は1ドル=160.95円と、前日の17時時点(160.55円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):186.69 (↑1.28)
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