11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は先週末終値と比べ17セント安の78.28ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同17セント安の82.45ドル/バレルと、いずれも小幅続落。
アジア時間午前の原油相場は弱含み。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「基本的に先週末の流れを引き継いでいる」と指摘した。米ミシガン大学発表の6月の米消費者景況感指数の結果を受け、米国経済の先行きに懸念が漂う。また上野氏はフランスの政治懸念を弱材料のひとつとして挙げた。フランスでは6月末に下院選を実施するが、そこで極右政党の台頭が予想されている。「ポピュリズム的な政策が取られれば、フランスの財政悪化と金利上昇を招き、引いては欧州経済の悪化が懸念される」と同氏は指摘した。
アジア時間11時に公表された中国の小売売上高と鉱工業生産の内容は強弱まちまちのため「原油相場が上振れる要因にはなりにくい」(同氏)。
同氏によると、米国の経済指標や米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が目先の注目点という。
日経平均株価は先週末比678円55銭安の3万8,136円1銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.47円と、先週末の17時時点(157.67円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):181.32 (↑0.85)
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