21日 原油は続落、米国経済の後退懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ18セント安の79.62ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同38セント安の83.33ドル/バレルと、いずれも続落している。 21日アジア午前時間の原油相場は軟調に推移している。20日に米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに対して慎重姿勢を示したことから、米国経済の後退懸念が浮上。さらに、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計では、このところ米ガソリン在庫が前年同期の水準を上回って推移している。「米ガソリン需要の弱さがエネルギー需要の先細りを意識させている」と、野村證券経済調査部の高島雄貴エコノミストは述べた。高島氏は、「現在は様子見姿勢が強く、まちまちな展開」としたうえで、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が6月1日に開く会合が今後の焦点、と指摘。同会合の内容に注目が集まる。 日経平均株価は前日比84円5銭高の3万9,153円73銭で推移している。ドル円相場は1ドル=156.46円と、前日の17時時点(155.74円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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