17日 原油は続伸、米国の利下げ期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ21セント高の79.44ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同33セント高の83.60ドル/バレルと、いずれも続伸している。 17日アジア時間午前の原油市況は引き続き堅調に推移。米国の利下げ期待が強材料となっている。15日に発表された米国の4月の消費者物価指数(CPI)がインフレの鈍化傾向を示したことを受け、年内に米連邦準備理事会(FRB)が利下げに踏み切るとの期待が高まった。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「利下げへの期待感から米国経済への楽観的な見方が強まっている」と指摘した。16日の米国株式相場では、ダウ工業株30種平均が一時、史上初めて4万ドルの大台を突破。アジア時間でもリスク資産である原油に買いが入っているようだ。また、米エネルギー情報局(EIA)が15日に発表した原油在庫は、前週から250万バレル減少し、相場を下支えしているもよう。なお、17日には中国の主要経済指標の発表を控えており、「市場の関心度は非常に高い」(同氏)。同国では景気後退懸念が強まっていたが、1~3月期の輸出は増加傾向にあり、市場の期待度は高いという。 日経平均株価は前日比166円29銭安の3万8,753円97銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.83円と、前日の17時時点(154.42円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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