10日 原油は続伸、ドル安・地政学リスクで
10日アジア時間午前の原油相場は続伸。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は米国の労働市場の過熱感が和らいだことを受け、外国為替市場でドル安が進展。ドル建て商品の割安感から原油買いがアジア時間でも続いていると指摘。加えて「イスラエルのラファ本格侵攻懸念に伴う地政学リスクが高まっていることも、強材料視されている」との見方を示した。目先の展開については、中東情勢のほか、「来週はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のスピーチや、4月の米消費者物価指数(CPI)を控えており、目先の原油相場を占う節目となるだろう」との見方を示した。
日経平均株価は前日比227円98銭高の3万8,301円96銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.67円と、前日の17時時点(155.83円)と比べドル安・円高方向に振れている。
|