11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ32セント高の79.31ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同24セント高の83.82ドル/バレルと、いずれも続伸している。
9日アジア時間午前の原油相場は一段高。米エネルギー情報局(EIA)が8日発表した週間統計で、米原油在庫の減少幅が市場予想よりも大きかったことが強材料視されている。ただ、週間統計によると、ガソリンやオクラホマ州のクッシング原油在庫は前週比で増加しており、「米国のエネルギー需要が増勢とは言い切れず、足元の市場心理はそこまで強くない」(野村證券経済調査部=高島雄貴エコノミスト)との指摘が聞かれた。
同氏は今後の注目点に、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が6月に開催する会合を挙げた。「協調減産を緩和して、増産に踏み切る可能性が浮上している。まだ不確定なものの、市場の関心は高い」(同氏)。
日経平均株価は前日比157円26銭高の3万8,359円63銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.59円と、前日17時時点(155.33円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):176.77 (↓1.36)
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