1日 原油は続落、供給懸念和らぐ
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ84セント安の81.09ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同77セント安の85.56ドル/バレルと、いずれも続落している。 1日アジア午前時間の原油相場は弱含み。米石油協会(API)が5日に発表した週間統計では、原油在庫が市場予想の110~250万バレル減に反し、490万バレルの増加となった。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは、「米国の原油需給が想定よりも引き締まっていないことが意識された」と指摘。加えて、ガザ地区でイスラエル軍とイスラム組織ハマスの恒久的な停戦が協議されており、「停戦が実現すれば、紅海における船舶への攻撃がなくなり、スエズ運河を利用した原油運搬の流れができる」。停戦協議の状況下、「中東の地政学的リスクが和らいでいる」と付け加えた。 日経平均株価は前日比282円29銭安の3万8,123円37銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.82円と、前日の17時時点(156.86円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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