19日 原油は大幅続伸、イラン領内への大規模空爆を受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ3ドル6セント高の85.79ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同3ドル18セント高の90.29ドル/バレルと、いずれも上昇している。
19日、アジア時間午前の原油取引は上昇。中東の複数メディアは同日午前、イラン領内で複数の大規模な空爆を伝えた。13日から14日にかけて起きたイランによる攻撃に対する、イスラエル側の報復とみられている。これを受けて、原油市場は大幅な上昇を見せた。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは「原油相場の高騰を背景にリスク回避の売りが膨らみ株価も大幅に下落。今後さらなるインフレも見込まれる」と指摘。 今後の原油相場に対し同氏は、中東情勢の悪化が予想されるとしたうえで、「現時点での直近高値87ドル台まで上昇が見込まれるのではないか」と見方を示した。
日経平均株価は前日比1,193円88銭安の3万6,900円61銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.84円と、前日の17時時点(154.28円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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