15日 原油は小幅反落、利益確定売りとドル高に押され
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ13セント安の81.13ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同16セント安の85.26ドル/バレルと、いずれも小幅に反落している。 15日アジア時間午前の原油相場は利益確定売りとドル高に押され、下落している。WTI原油相場は14日米国時間で81.26ドルとなり、2023年11月2日の82.46ドルに次ぐ高値を付けた。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストによると、約4カ月ぶりの高水準とあり、利益確定売りが入っている。また、15日アジア時間に入り、ドル指数が強含んだことも、ドル建て商品の原油相場の重荷となっているようだ。なお、2月の米生産者物価指数(PPI)が予想より上振れし、利下げ開始が遅れるとの警戒感が広がった点がドル高の背景と指摘された。 ただ、原油相場の下値は支えられている。国際エネルギー機関(IEA)は14日に公表した月報で、2024年内に原油は供給不足になると予想。需給が引き締まるとの見方が示された。 日経平均株価は前日比60円85銭安の3万8,746円53銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.56円と、前日の17時時点(147.87円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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