8日 原油は反発、米利下げ観測による世界的株高で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ39セント高の79.32ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同29セント高の83.25ドル/バレルと、いずれも反発している。 8日アジア時間午前の原油相場は強基調。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が7日、今年半ばにも利下げを開始するとの見方を示唆したことを受け、米株価指数が上昇したことが追い風となっている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「米株価指数に連動して、アジア時間午前に上海株価指数や日経平均株価も切り上がっている。このため世界的な景気回復の期待が台頭し、原油需要の増加観測も強まっている」と述べた。 一方、8日米国時間に発表予定の2月の雇用統計は、事前予想で非農業部門雇用者の伸び率が鈍化するとみられており、場合によっては利下げ観測による株価の上げを相殺する可能性があるようだ。 日経平均株価は前日比326円51銭高の3万9,925円22銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.93円と、前日17時時点の147.94円と比べわずかにドル安・円高方向に振れている。
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