1日 原油は急反発、押し目買いと需給引き締まり観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は先週末終値と比べ1ドル12セント高の62.62ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同1ドル17セント高の65.59ドル/バレルと、いずれも急反発している。 原油相場は先週末の米国取引時間の大幅安を受けて、「押し目買いが入りやすい状況」(国内アナリスト)にあるもよう。一方、米下院で2月27日未明、1兆9,000億ドル規模の大型経済対策案が可決されたことで、「米国の経済回復により世界経済が上向き、エネルギー需要が増加するとの期待が高まっている」と同氏は指摘。供給面では、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が4日に開催する閣僚会合を前に、サウジアラビアが減産縮小に慎重な姿勢を示しているほか、イランが米国およびイラン核合意に参加している主要国との非公式の会合に参加しない意向を示したと伝えられている。両国からの原油供給回復が見込めず、「需給引き締まり観測が台頭している」(国内アナリスト)ことも相場の強材料となっているようだ。 日経平均株価は先週末比670円48銭高の3万9,636円49銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.63円と、先週末の17時時点(106.09円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 104,47 (↑0.28)
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