24日 原油は下落、再び高値警戒感が台頭
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ45セント安の61.22ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同28セント安の65.09ドル/バレルと、ともに下落している。 原油相場は再び高値警戒感から利益確定売りが先行している。また、米株価の上値の重さもリスク資産である原油先物の弱材料となっている。ただ、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「足元では反動の売りなどみられるものの、NYダウ平均株価が32,000ドルを維持するなど底堅く、今後も株高である以上は原油高も続くだろう」と指摘する。 また、寒波の影響で稼働停止していた米テキサス州の石油関連施設の稼働正常化まで時間を要するとの見通しや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国で構成されるOPECプラスが4月から協調減産幅を縮小する公算にあるものの、減産自体は維持することが相場の下げ幅を限定的としているもよう。 日経平均株価は22日比241円30銭安の2万9,914円73銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.37円と、前日の17時時点(105.16円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 100.92 (↑1.55)
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