22日 原油は反発、利益確定売りが一巡
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は先週末終値と比べ38セント高の59.62ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同62セント高の63.53ドル/バレルと、いずれも反発している。 22日アジア時間では、新規の材料に乏しいなか、先週末の欧米市場でみられた利益確定売りの反動で買いが先行している。寒波が続く米テキサス州で19日、電力や水の供給が回復し、稼働を停止していた州内の石油関連施設が稼働再開の準備を始めた。そのため先週末の欧米市場では、供給懸念が後退していた。野村證券経済調査部の大越龍文シニアエコノミストは「寒波という季節性の要因が抜けつつあり、市場関係者は相場の地合いを見極めている状況だ」と指摘した。WTIは先週、寒波による供給懸念を受けて一時60.95ドルの高値を付けていた。大越氏は「材料不足のなかでは、(WTIが)再び61ドルに迫る公算は小さい。60ドルを挟んだ水準で推移する可能性が大きい」との見方を示した。
日経平均株価は先週末比311円3銭高の3万328円95銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.65円と、先週末17時時点(105.61円)からわずかにドル高・円安に推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):99.37(↓1.17)
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