12日 原油は小幅下落、中国のコロナ拡大とドル高で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ2セント安の52.23ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同3セント安の55.63ドル/バレルと、いずれもわずかに下落している。 原油相場は8日まで5日続伸していたが、ここにきて徐々に利益確定売りの動きが出始めている。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上級エコノミストは売り材料として、「中国で新型コロナウイルス感染者が5か月ぶりの水準に達し、一部地域ではロックダウンも実施され、回復していた中国経済の先行きに懸念が生じている。また、バイデン次期米大統領が提案する追加経済対策の期待から金利が上昇しドル高を招いたことで、ドル建てで取引されるWTIに割高感が生じている」と指摘。その上で同氏は「米国の追加経済対策は原油相場の支えにもなっている。加えてサウジアラビアの減産への期待感もあり、相場の下げが抑えられた」と述べた。 日経平均株価は連休前の8日比58円59銭高の2万8,197円62銭で推移している。ドル円相場は1ドル=104.26円と、8日の17時時点(103.98円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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