6日 原油は上昇、OPECプラスの減産維持で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ19セント高の50.12ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同32セント高の53.92ドル/バレルと、いずれも上昇している。 延期されていた石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国(OPECプラス)の協調減産を巡る協議が開催され、3月まで減産量の維持が決まったことが原油相場を下支えしている。またサウジアラビアが2~3月に自主減産を実施すると発表したことも強材料のひとつとして挙げられる。しかし今回公開された各国の減産量を見ると、ロシアをはじめとするOPECプラスの国々は1月から3月にかけて減産量を緩和する見込みのようだ。このためOPECプラス全体では3月までに生産量が増加するとみられる。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「サウジアラビアのように一部の国が自主減産を行う一方で、減産緩和へ動く国もあり、OPECとOPECプラスの間で温度差が出ている」と指摘している。 日経平均株価は前日比82円23銭安の2万7,076円40銭で推移している。ドル円相場は1ドル=102.78円と、前日の17時時点(102.94円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):88.76 (↑2.85)
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