27日 原油は上げ下げまちまち、強弱材料が交錯
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は感謝祭休暇前の25日比67セント安の45.04ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は前日比10セント高の47.90ドル /バレルと、方向感のない展開となっている。 強弱材料が交錯し、27日アジア時間の原油相場は方向感に乏しい。新型コロナウイルスのワクチン開発が進むなか、欧米では新型コロナウイルスの新規感染者数が増加し、都市封鎖が実施されている地域もある。経済活動の正常化と原油需要の回復には時間がかかるとの見方が相場の弱材料として働いた。一方、米国では感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日がいわゆるブラックフライデーにあたる。野村證券経済調査部シニアアナリストの大越龍文氏は、人と物の動きが活発化するとの期待から、「原油は買い支えされている」と指摘した。 また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成される「OPECプラス」は11月30日から12月1日に会合を開く。OPECプラスは日量770万バレルの減産幅を来年1月から同200万バレル縮小する予定で、同氏は「供給増で原油相場は下げに進むのではないか」と指摘。ただ、新型コロナワクチンが有効性を示したことが原油相場を下支えしており、「40ドル台前半で推移するのではないか」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は、前日比15円52銭高の2万6,552円83銭で上昇している。ドル円相場は1ドル=104.02円と、前日比17時時点(104.33円)からドル安・円高方向に振れている。
|