1日 原油はまちまち、米原油在庫の減少も需要後退観測で上値は重く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は、前日比1セント安の40.21ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は、同4セント高の42.34ドル/バレルで方向感なく推移している。 米エネルギー情報局(EIA)が30日に発表した週間統計で、原油在庫が事前予想に反して減少した。一方、夏場の需要期を終えたガソリン在庫が増加し、石油製品の需要が失速した。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「原油需要は、今後数年は回復する兆しがなく、相場は弱材料を反映しやすい地合いにある」と述べた。 アジア取引時間ではブレントに買いが入っているものの、需給の緩みが見込まれるなか、同氏は「WTIは41ドル、ブレントは43ドルを境に、方向感なく推移するだろう」との見方を示した。 日経平均株価の30日終値は前日比353円98銭安の2万3,185円12銭。1日は東京証券取引所のシステムトラブルで売買が停止している。ドル円相場は1ドル=105.51円と、前日の17時時点(105.61円)と比べて、ドル安・円高方向に振れている。
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