11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は、前日比24セント安の39.05ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は、同29セント安の40.74ドル/バレルと、いずれも続落している。

　エネルギー需要の減少懸念が原油相場の重しとなっている。欧州で新型コロナウイルスの一日の新規感染者数が過去最多を更新するなど、感染が再度拡大。野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「欧州では飲食店などを対象に再度規制を強化しているが、冬季にかけてさらに感染が拡大すると見られることから、景気後退への懸念が強まり、原油先物は売りが先行している」と指摘した。

　一方、今週には米雇用統計が発表される。「原油相場の基調は弱いものの、新規材料を見極めたいとの機運が強く、さらに大きく下げる公算は小さい」と大越氏は付け加えた。

　日経平均株価は前日比46円42銭安の2万3,492円68銭で推移している。ドル円相場は1ドル＝105.69円と、前日17時時点(105.57円)からわずかにドル高・円安に推移している。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均＝100)：66.19(↑0.10)