10日 原油は反落、需給見通しの悪化が重し
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、前日比27セント安の37.78ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は、同19セント安の40.60ドル/バレルと、いずれも反落している。 先行きの原油需給の見通しが悪化したことで、アジア時間では売りが先行している。米エネルギー情報局(EIA)が9日に発表した月報で、2020年の世界の石油需要見通しを日量9,307万バレルと、前月から7万バレル減とした一方、供給見通しを同38万バレル増の日量9,460万バレルに上方修正した。国内アナリストは「新型コロナウイルスの感染が世界的に再び拡大しており、エネルギー需要の回復スピードは遅い。一方、石油輸出国機構(OPEC)ら産油国が協調減産を縮小するなど、需給改善の見通しは後退している」との見方を示した。また、米石油協会(API)が9日に発表した週間石油統計で、米国の原油在庫が先週比297万バレル増と市場の事前予想に反して積み上がった。「EIAの週間統計の結果待ちだが、米国内の需給悪化が警戒されていることも弱材料となっている」(同アナリスト)。 日経平均株価は前日比109円55銭高の2万3,142円09銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.18円と、前日17時時点(105.94円)からドル高・円安に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):64.23(↓1.25)
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