7日 原油は続落、サウジのターム価格引き下げによる需要回復懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、先週末比56セント安の39.21ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は、同51セント安の42.15ドル/バレルとともに続落している。 サウジアラビア国営サウジアラムコが6日、原油の需要回復に時間を要するとの観測からアジア向け10月ターム価格を前月から引き下げることを通知した。足元のアジア取引時間ではこれが弱材料視され、売りが出ているとニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは指摘した。一方、原油先物の下落は限定的。同氏は、「日経平均株価の下落も小幅に留まっており、リスクオフムードが一服している」としながらも、原油の需給に拘る強材料が見当たらず、積極的な買いは入りにくいとして、「上値は重い」(同氏)との見解が寄せられた。 日経平均株価は先週末比13円65銭安の2万3,191円78銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.23円と、先週末17時時点(106.17円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):67.50 (↑0.27)
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