27日 原油は小動き、米金融政策とハリケーン被害に不透明感
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、前日比4セント安の43.35ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は、同5セント高の45.69ドル/バレルで小動きに推移している。 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、現地時間27日、ジャクソンホール会合で金融政策の枠組み見直しについて講演する予定だ。国内アナリストによると「金融緩和が進めば、投資家筋が資金をリスク資産に投入しやすくなるため、講演内容が判明するまで先物市場には不透明感が強い」と指摘した。また、同アナリストは「米メキシコ湾岸に接近中のハリケーン『ローラ』の今後の被害状況が材料視されるだろう」という。原油輸入量が減少すれば、在庫が減るため原油価格の強材料として働く可能性が高い。一方で、製油所に甚大な被害が出た場合、原油処理量が落ち在庫過剰となり、弱材料として働く可能性が高い。 強弱材料が拮抗する中、国内アナリストは「アジア時間内では原油価格は小動きで推移する」と述べた。 日経平均株価は前日比97円20銭安の2万3,193円60銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.01円と、前日の17時時点(106.30円)と比べて、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):68.54 (↑0.64)
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