5日 原油は小幅反落、利益確定の売りが先行
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、前日比13セント安の41.57ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は、同8セント安の44.35ドル/バレルと、いずれも小幅に反落している。 前日の欧米時間でWTI、ブレントともに続伸したことから、5日のアジア時間では利益確定の売りが先行している。野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「米原油在庫が前週比で減少するという予想をもとに、前日の欧米時間では買いが先行していた。米国石油協会(API)が4日の引け後に発表した週間在庫統計で実際に原油在庫は減少したが、すでに織り込み済みだったことから、アジア時間では利益確定の売りがみられる」との見方を示した。 ただ、大きく値を下げる可能性は小さいと大越氏は指摘する。「5日に発表される米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計の結果を見極めたいとのムードが強い。EIAの統計でも原油在庫が減少し、また夏場のガソリン消費が拡大していれば、需給改善を好感して再び買いが優勢となる公算が大きい」(大越氏)。
日経平均株価は前日比132円67銭安の2万2,440円99銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.58円と、前日17時時点(105.93円)からドル安・円高に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):66.61(↓0.10)
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