3日 原油は反落、OPEC協調減産幅の縮小と利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、先週末比35セント安の39.92ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は、同33セント安の43.19ドル/バレルで推移している。 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国は8月から、協調減産幅を現在の日量970万バレルから同770万バレルに縮小する。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは「新型コロナの拡大を受け、原油需要の増加が伸び悩むなか、生産国から供給量が増えるため、需給の緩みが相場を圧迫している」と述べた。5月~6月はイラクやナイジェリアが協調減産を順守せず、8月以降は同期間で減産を実施しなかった産油国の減産埋め合わせが目的と言われている。加えて同氏は「WTIは40ドル、ブレントは44ドルを境に市場関係者はポジション調整をするため、利益確定売りの動きもみられた」ようだ。 日経平均株価は先週末比448円74銭高の2万2,158円74銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.84円と、先週末の17時時点(104.45円)と比べて、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):65.79 (↓0.35)
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