11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は、前日比47セント安の37.54ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は、同48セント安の39.84ドル/バレルと、いずれも続落している。
世界経済の悪化による原油需要回復の遅れが懸念され、24日の欧米市場で原油は大きく売られた。米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した週間統計で、米原油在庫が前週比144万バレル増加したことや、国際通貨基金(IMF)が2020年の世界経済の成長見通しをマイナス4.9%に下方修正したこと、さらにドイツや米国の一部の州で感染者数が急増していることが弱材料として働いた。その流れを引き継ぎ、25日のアジア時間に入っても軟調な展開が続いている。
ただ、その後は下げ幅を縮小。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは、「押し目買いが入って相場はやや持ち直している」という。また、「石油製品の出荷量は増加しており、ガソリン在庫も減少していることが相場を下支えしている」と同氏は付け加えた。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):62.17(↓0.35)
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