1日 原油は小幅反落、米抗議デモ拡大による経済停滞の懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は、先週末比18セント安の35.31ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は、同19セント安の32.65ドル/バレルで推移している。 米中西部ミネソタ州で黒人男性が白人警官による拘束時に死亡した事件を受け、全米で抗議デモが勃発。国内アナリストによると「全米を巻き込んだ抗議デモが繰り広げられ、アメリカ経済の重石となり原油需要の押し下げ要因になっている」ようだ。新型コロナからの経済回復の足枷になると、警戒する市場関係者の声が聞かれる。ただし、原油相場の下げ幅は限定的だ。石油輸出国機構(OPEC)と非OPECが協調減産を、7月以降もさらに1~3カ月延長することを協議する予定だという。また、米石油サービス会社ベーカーヒューズが発表した29日時点の米国内の石油リグ稼働数は、前週比15基減だった。同氏によると「需給引き締まり観測が強いため、向こう1カ月程度の地合いは底堅い」と付け加えた。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):55.39 (↓0.26)
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