フィリピンの発電大手3社は先月、液化天然ガス(LNG)関連施設を対象に330億米ドル(5,058億750万円)を共同で投資し、同国内でのクリーンエネルギーの使用と発電能力拡大を促進することで合意した。
3社はメラルコ(マニラ電力、Meralco PowerGen Corp=MGen)、アボイティスパワー(Aboitiz Power Corp)、サンミゲルグローバルパワー(San Miguel Global Power Holdings Corp=SMGP)で、ルソン島バタンガス州にある液化設備を持つLNG輸入ターミナルを共同で運営することが合意内容の柱となる。
同ターミナルは昨年4月にLNGを初めて受け入れた実績があり、現在はフィリピンのエネルギーインフラ企業であるAG&P(アトランティック・ガルフ・アンド・パシフィック・カンパニー)傘下のリンシード・フィールド・パワー(Linseed Field Power Corp)が所有している。発電大手3社は同社のほぼ100%に近い株を取得する見通し。また、輸入されたLNGは今後、ルソン島にある2つの発電所向けに供給される計画だ。
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