中国=2024年、軽油の供給過剰が激化
中国石油化工(シノペック)によると、中国国内の軽油消費は2024年、前年比1~2%減の1億9,400万トンになるとみられている。 軽油消費は主に自動車需要に充てられる。24年の軽油自動車台数は前年比2~3%増の2,345万台に達し、自動車用軽油の消費量は同0.3%増の1億5,100万トンに達することが予想されている。 一方、24年の建設用軽油の消費量は前年比1.4%減の約620万トンと予想されている。工業および鉱業部門の消費量は920万トンで、前年とほぼ同水準。業務用消費量は前年比6.3%減の237万トンと見込まれている。 さらに、軽油の代替資源量は今後も拡大を続け、24年には2,500万トンを超えると予想されている。 同時に、山東裕龍石化の新設プロジェクトと24年に稼働予定の中海油大榭石化の拡張プロジェクトを受け、中国の生産能力はさらに増加することから、軽油生産量は100万~200万トン増加すると予想されている。このため、国内の軽油供給過剰の状況は一層と深刻化し、今後も輸出の増加が予想される。 |
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