インドネシア政府は昨年12月、バイオディーゼルの2024年割当量(アロケーション)を前年比1.96%増の約1,341万klに増やすことを決めた。これより前に、インドネシアのパーム油協会(IPOA、またはGabungan Pengusaha Kelapa Sawit Indonesia、GAPKI)は、今年のバイオディーゼルの国内消費が約1,220万klに拡大するとの見通しを発表していた。
インドネシアのバイオディーゼルは一般的に、生産分の95%が国内向け、残りが輸出向けとされる。同国では、今年から国内で使用する輸送用ディーゼル燃料は、パーム油から精製したバイオ基材の混合比率を35%(バイオディーゼル35、以下B35)まで高めることを義務づけた。同油種は特に昨年8月以降、順調に普及しているもよう。B40の導入はパーム油価格の上昇によりコストが割高になったことや、生産設備が足りないことなどから、早くても数年かかるとの声が多い。
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